子どもの低体重に関する問題と対策

子どもは1日のエネルギーを確保するために、バランスの取れた多様な食事が必要です。低体重の原因は遺伝的要因や偏食、潜在的な疾患などさまざまです。成長期には体重と身長のバランスが変わることもあり、成長スパート後に体重が追いつくのを待つだけの場合もあります。しかし、低体重が続く場合は以下のような問題が隠れていることがあります。

摂食障害

摂食障害は、主に神経性無食欲症(AN)や過食症(BN)などが含まれ、低体重の子どもとその家族が直面しやすい問題です。摂食障害の子どもは完璧主義者で、体重を唯一のコントロールできる要素と考え、極端なカロリー制限や過食・嘔吐を繰り返すことがあります。米国サウスカロライナ州精神保健局の調査によれば、11〜13歳の女子の約50%が自分は太っていると感じており、神経性無食欲症は思春期の慢性疾患の第3位に位置付けられています。

偏食(好き嫌いが激しい子ども)

偏食は低体重の最も一般的な原因の一つです。好きな食べ物と嫌いな食べ物がはっきり分かれ、日によっては何も食べないこともあります。無理に食べさせようとすると逆効果になり、子どもはさらに食事に対して抵抗感を抱くことがあります。食べやすさを工夫し、好きな味付けで栄養価の高い食材を取り入れることが重要です。たとえば、野菜やご飯にバターやサワークリームを加える、スープは水やブイヨンではなく全乳で作る、マッシュポテトには必ずグレービーやバターを添えるなど、味の違いに気付かれにくい形でカロリーを増やす工夫が有効です。

貧血

低体重の子どもは、鉄分やビタミンなどの栄養が不足しがちで、貧血を起こすリスクが高まります。貧血になると、ヘモグロビン濃度が低下し、酸素運搬能力が落ちるため、すぐに疲れやすく、息切れや胸痛を訴えることがあります。医師は血液検査でヘモグロビン値や赤血球数を測定し、必要に応じて鉄剤や栄養指導を行います。

1型糖尿病

低体重が続く場合、1型糖尿病が隠れていることがあります。1型糖尿病(若年性糖尿病)は、体がインスリンを十分に産生できないために血糖がコントロールできなくなる病気です。糖が尿中に排泄されるため、頻尿・多飲が見られ、体重が減少しやすくなります。喉の渇きや頻尿、体重減少が見られたら、速やかに小児科または内分泌科で検査を受けることが重要です。

子どもの体重が低いと感じたら、まずは小児科医に相談し、原因を特定したうえで適切な栄養管理や治療を行いましょう。

子供の健康 - 関連記事