子どもの身体活動を妨げる要因

現在、米国の子どもの肥満率は30年前に比べ大幅に上昇しています。ファストフードや加工食品だけでなく、身体活動の不足も大きな要因です。米国心臓協会は、子どもが毎日少なくとも60分の中強度以上の運動を行うことを推奨していますが、さまざまな理由でこの基準を満たせていない子どもが多くいます。

テクノロジー

近年の技術進歩が子どもの活動量低下に影響していると考えられます。テレビ、インターネット、スマートフォン、ゲーム機など、屋内で楽しめる娯楽が豊富にあるため、放課後の時間を屋外で体を動かす代わりに画面の前で過ごす子どもが増えています。アリゾナ州立大学のチャールズ・コービン博士は、放課後が身体活動にとって最も重要な時間帯だと指摘し、子どもが自転車で友達の家へ行く、部活動に参加するなど、アクティブな過ごし方を促す工夫が必要だと述べています。

ロールモデル

親が子どもの活動を支える最も効果的な方法は、まず自らが模範となることです。米国疾病予防管理センターは、家族全員で歩く・自転車に乗るといった日常的な運動を取り入れることを推奨しています。親子で公園や運動場に出かけ、自由に走り回るだけでも、米国心臓協会のガイドラインを満たすことができます。

学校

コービン博士が共同執筆した「5〜12歳児の身体活動に関する指針」では、学校が授業時間を増やすために休み時間や遊びの時間を削減していることが、子どもの運動不足の大きな障壁と指摘されています。授業中の身体活動は子どものエネルギーと注意力を高め、学習成果の向上につながります。学校で活動的な子どもは、放課後や週末も運動を続けやすくなるのです。

健康上の課題

健康な子どもに運動を促すのは比較的容易ですが、慢性疾患や障害を抱える子どもには配慮が必要です。喘息やアレルギーで屋外活動が制限されるケースや、身体的な障害でできる運動が限られる場合があります。米国疾病予防管理センターは、運動を始める前に小児科医や専門家と相談し、子どもの能力や状態に合った活動を選ぶことを勧めています。

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