子どもの血糖値上昇(高血糖)の理解と対策
子どもの血糖値が上昇する(高血糖)とは、血中に過剰なブドウ糖が蓄積し、血糖値が正常範囲を超える状態です。Nemours FoundationのSteven Dowshen医師によれば、これは糖尿病の典型的なサインであり、インスリンが分泌されない1型糖尿病、またはインスリン抵抗性がある2型糖尿病が原因です。
症状(識別)
高血糖の子どもは、過剰なブドウ糖を尿で排出しようとするため頻尿となり、脱水を防ぐために激しい喉の渇きを感じます。また、食欲が増す一方で体重が減少しやすく、筋肉や脂肪が分解されエネルギーに変わります。インスリン不足によりブドウ糖がエネルギーに利用できないため、極度の疲労感も現れます。
治療
根本原因に対処することが基本です。インスリン投与量の適正化、血糖値の定期的な測定、食事内容に合わせたインスリン調整、管理栄養士との食事プラン作成、日々の運動、ストレス管理、病気時の血糖モニタリング、併用薬が血糖上昇を招かないかの確認などが挙げられます。
留意点
持続的な高血糖は糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を引き起こす危険があります。DKAの主な症状は、強い倦怠感、過度の渇き・頻尿、脱水、口の乾き、吐き気・嘔吐、腹痛、呼吸が速く深くなる(クスマウル呼吸)、フルーツのような口臭、意識障害(糖尿病性昏睡)などです。自宅での尿中ケトン測定や血糖計(ケトン測定機能付き)を活用し、早期に異常を発見しましょう。
予防・対策
高血糖を適切に管理すればDKAの発症を防げます。医師の指示した糖尿病管理計画を遵守し、インスリンや薬を正確に投与し、血糖と必要に応じてケトンを定期的に測定します。食事プランの変更時は必ず薬剤調整を行いましょう。
緊急時の対応
DKAが疑われる場合はすぐに医療機関へ連絡してください。家族や学校・保育園のスタッフ全員がDKAのリスクと緊急連絡方法を把握しておくことが重要です。また、子どもが医療情報を示すID(ネックレス、ブレスレット、リュックサックのチャーム等)を常に身につけるよう指導しましょう。
