子どもの複雑部分発作とは
原因
脳は体のすべての運動や機能を司る中枢で、電気信号と神経細胞で指示を伝達します。この電気信号が異常になると発作が起こります。脳外傷、先天性異常、高熱や感染、薬物離脱などさまざまな原因がありますが、原因が特定できないこともあります(ボストン小児病院)。
発作の種類
メイヨークリニックによると、発作は大きく「全般発作」と「部分(焦点)発作」の2種類に分けられます。全般発作は脳の両側が関与し、意識を失うことが多く、発作後に疲労感(発作後状態)を伴います。一方、部分発作は脳の片側だけが関与し、必ずしも意識喪失を伴わず、影響を受けた部位に応じた症状が現れます。
部分発作の種類
部分発作は「単純焦点発作」と「複雑焦点発作」に分かれます。米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、単純焦点発作は1分未満で収まることが多く、異常な味覚や感覚、吐き気、顔色の蒼白などが現れますが意識は保たれます。複雑焦点発作では意識が低下または失われ、夢のような状態になることがあります。子どもは手をこすり続けたり、同じ動作を繰り返したり、円を描くように歩き回ることがあります。発作時間は通常1〜2分です。
診断検査
発作が疑われる場合、医師は全身の身体検査、血液検査、既往歴や家族歴の聴取を行います。脳波検査(EEG)は脳の異常な電気活動を検出し、初回発作後24時間以内に実施することが推奨されています。睡眠中のEEGも行われます。MRI、CT、PET などの画像検査は異常部位や原因の特定に役立ちます。
治療オプション
まずは抗てんかん薬でのコントロールが試みられ、ほとんどの場合効果があります。薬剤の選択は発作の種類、子どもの年齢、検査結果に基づきますが、最適な薬剤を見つけるまで試行錯誤が必要です。NINDSは、薬物治療で発作が抑えられない場合に外科手術が選択肢となることも示しています。
