子どもがかかりやすい感染症
子どもは好きなおもちゃやお菓子、母親の膝などを譲り合うのが苦手なことがありますが、ウイルスや細菌の「共有」はとても得意です。遊び場での密接な接触により、感染症はすぐに広がります。ここでは、子どもに多く見られる代表的な感染症と、その症状・予防・治療法を紹介します。
水痘(水ぼうそう)
最もよく知られた小児感染症のひとつが水痘です。ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)は、患者の水疱からの分泌物や直接接触で感染します。発熱や喉の痛みとともに、かゆみを伴う赤い水疱が2週間ほど続きますが、通常は重篤化しません。健康な子どもは安静と痒み止めで経過観察し、免疫が低下している場合は医師の診察が必要です。ワクチン接種により予防が可能です。
百日咳(ペルツス)
百日咳は、ワクチン接種が不十分な幼児で特に危険です。初期は風邪に似た症状が現れ、数週間後に「ひゅーっ」という特徴的な咳が続きます。原因菌は咳で飛散する飛沫を吸い込むことで感染します。抗生物質で治療でき、予防接種もありますが、完全に防げないことがあります。
風疹(ドイツはしか)
風疹は発疹を伴う軽い感染症で、通常は数日で回復します。ウイルスは飛沫や鼻・喉の分泌物で感染します。予防接種により米国ではほぼ根絶されていますが、妊婦が感染すると胎児に重篤な先天性障害を引き起こす恐れがあります。
手足口病
手足口病は乳幼児に多く見られ、発熱・喉の痛み・手足のかゆい発疹、口内の痛い潰瘍が主な症状です。感染は患者や汚染された物品との直接接触で広がります。手洗いなどの衛生管理が予防の鍵です。特効薬はありませんが、解熱剤や痛み止めで症状を緩和できます。
猩紅熱(しょうこうねつ)
猩紅熱は溶連菌感染の合併症で、咽頭炎に続いて全身に赤い発疹と高熱が出ます。喉の痛みや舌の腫れ、リンパ節の腫脹もみられます。抗生物質で効果的に治療でき、通常は重篤化しません。
