失語症とスピーチセラピー:口腔筋トレ・呼吸法・語彙選択・実用的会話リハビリ
失語症は、言語を話す・理解する能力が障害される状態で、表出性失語(言葉を形成・発話する困難)と受容性失語(書かれた・聞いた言葉の理解が制限される)の二つの形態があります。言語聴覚士は言語障害の専門家で、脳卒中や脳腫瘍、パーキンソン病の悪化などによる障害からの回復を支援します。
口腔筋トレ
- 舌を口蓋に当てる、唇をすぼめる、鳥の鳴き声のような音を出すなど、口腔・顔面筋のコントロールと協調性を高めるエクササイズを行います。筋力と協調が向上すると、正確な発音が可能になります。
呼吸支援
- 発声には適切な呼吸コントロールが不可欠です。脳損傷や人工呼吸後は自発呼吸の筋力が低下しがちで、声がかすれたり、文の一部しか聞き取れなかったりします。文を話す際に複数回の呼吸を取り入れることで、音量と明瞭さが改善されます。
語彙選択訓練
- 患者は適切な単語を選べない、あるいは誤った単語を選んでしまうことがあります。言語聴覚士は絵カードから対象物を指し示す練習を行い、徐々に文脈に合った単語選択へと導きます。語彙選択が改善すれば、完全な文を構成し、考えを効果的に伝えることが可能になります。
実用的な会話訓練
- 発音機能が向上した段階で、文法・意味・社会的コミュニケーションに焦点を当てた実用的な会話訓練に移行します。記憶力や読解力、現在の日付や場所の認識などの認知機能も評価・訓練し、最終的には患者と自発的な会話を行い、日常生活での効果的なコミュニケーションを促進します。
