大人へのスポンジバスのやり方とポイント
寝たきりの方には、状況に応じて週数回から1日数回のスポンジバスが必要です。過度な発汗や褥瘡(じょくそう)、トイレの利用状況を考慮し、適切な頻度を決めましょう。バスを行う際は、本人に何をするかを声掛けしながら、尊厳を保って行うことが大切です。コミュニケーションを取りながら進めることで、本人のストレスを軽減できます。
必要なもの
- 滑り止め付きの靴
- ビニールシート
- 水を入れるカップ
- 容器(バケツ)
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 口腔用洗浄剤
- ブランケット
- 洗面器
- 洗面用タオル(2枚)
- タオル
- 入浴用石鹸
- 保湿ローション
手順
足幅を肩幅程度に開き、しっかりと立ちます。滑り止め付きの靴を履いていると、床が濡れても転倒を防げます。
ベッド全体にビニールシートを敷き、汚れが付いたときの掃除を楽にします。シートがない場合は、後でシーツを交換できるように準備しておきます。
浴前に尿器や便座を使用させます。可能であればベッドを少し起こし、座位に近い姿勢にすると楽です。
カップにぬるま湯を入れ、容器やバケツ、歯ブラシと歯磨き粉を用意します。必要に応じて口腔洗浄剤でうがいさせましょう。
室温を確認し、暖かすぎず寒すぎない環境を整えます。やさしく服を脱がせ、タオルやブランケットで体を覆い、洗面器にぬるま湯を入れて温度を確かめます。使い捨て手袋を装着します。
横向きに寝かせたまま、濡らした洗面タオルに石鹸を付けて顔・首の前側・側面を洗います。石鹸が残らないように軽く絞ったタオルで拭き取り、乾いたタオルで優しくたたくように拭きます。
胸と腹部を覆いながら、胸と腹をやさしく洗います。女性の場合は乳房の下側やへそも綿棒で丁寧に清拭します。洗い終わったら乾いたタオルで軽くたたき、ブランケットで覆います。
腕は手首から上へ、脇の下も忘れずに洗います。手は指と爪の間までしっかり洗い、拭き取ります。足は足首からつま先まで、特に指の間を乾かすことが細菌繁殖防止につながります。爪も整えておきます。
性器は十分に洗浄し、乾燥させます。本人が自分で洗える場合は、できるだけ本人に任せると安心感が得られます。
洗面器にきれいな水を入れ、体を横向きにしたまま背面(首から尻まで)を洗います。体が冷えないようにできるだけ覆いながら作業し、洗い終わったら全身をしっかり乾かします。保湿ローションを塗り、清潔な衣類に着替えさせ、シーツを交換します。ビニールシートを使用した場合は、シートを取り除くだけで完了です。
