高齢者に見られる脱水症状とは?
脱水は体内の水分が不足し、正常な機能が維持できなくなる状態です。フランス・セントラル大学病院の老年医学専門医、フェリー博士によると、加齢に伴い自然な渇き感覚が低下するため、高齢者は脱水が特に見過ごされやすいと指摘しています。また、混乱や協調運動の低下といった脱水症状は、老化そのものの症状と似通っているため、注意が必要です。高齢者が脱水状態で飲料を摂取できない、または摂取を拒む場合は、すぐに119へ連絡してください。
ズキズキする頭痛
脱水した高齢者は、頭部中央に強い圧迫感を伴う頭痛を訴えることがあります。この頭痛は、意識の混乱を伴うことも多いです。
めまい
立ち上がったときにめまいを感じ、座っても体が揺れるような感覚が続くことがあります。脱水が原因のめまいは、血圧低下や脳への血流不足が関与しています。
皮膚の弾力低下(皮膚張力の低下)
高齢者は自覚症状を伝えにくいことがあります。皮膚の弾力を確認する簡単な方法として、前腕の皮膚を軽くつまんでみてください。数秒間そのまま皮膚が戻らない場合は、脱水が疑われます。
筋肉の痙攣・関節の痛み
脱水が進行すると、筋肉に痙攣が起きやすくなり、関節がこわばって激しい痛みを感じます。これは筋繊維内の水分が失われ、関節の潤滑が不足するためです。また、電解質バランスの乱れが心疾患を抱える高齢者にとって危険な状態を招くことがあります。
上記の症状が見られたら、速やかに水分補給を行い、必要に応じて医療機関を受診してください。
