高齢者が知っておくべきRSV(呼吸器合胞体ウイルス)とは
RSVとは
呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、主に軽い風邪様症状を引き起こす一般的な呼吸器ウイルスです。1歳未満の乳児では細気管支炎や肺炎の主な原因となりますが、慢性疾患を抱える高齢者でも重症化するリスクがあります。
高齢者にみられる主な症状
RSVの症状は風邪に似ていますが、以下のような症状が現れます。
- 鼻水
- 喉の痛み
- 咳
- 発熱・寒気
- 筋肉痛
- 倦怠感
- 食欲不振
重症例では肺炎や細気管支炎、呼吸不全に進行することがあります。
重症化リスクが高い人
次のような基礎疾患や状態がある高齢者は、RSVによる重症化リスクが高まります。
- 慢性心疾患
- 慢性肺疾患(COPDなど)
- 糖尿病
- 免疫機能低下
- 過去1年以内の入院歴
治療法
RSVに対する特効薬はありません。主に症状緩和と合併症予防が中心です。
- 十分な休養
- 水分補給
- 解熱鎮痛剤
- 咳止め(必要に応じて)
- 酸素吸入療法(重症時)
- 入院治療(呼吸困難などの場合)
予防策
現在RSVを予防するワクチンは市販されていませんが、感染リスクを下げるために次の対策が有効です。
- 手洗いをこまめに行う
- 体調不良者との密接な接触を避ける
- 頻繁に触れる表面を消毒する
- 自分が病気のときは外出や仕事を控える
- 十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫力を保つ
受診の目安
以下の症状が現れたら速やかに医師の診察を受けてください。
- 呼吸困難や息切れ
- 喘鳴(ぜんめい)や咳が止まらない
- 胸の痛み
- 意識混濁や極度の倦怠感
RSVは高齢者でも重篤な疾患を引き起こす可能性があります。日常的な予防と、症状が出た際の早期受診で合併症リスクを低減しましょう。
