アルコール依存の身体的影響
アルコール依存症(俗にアルコール依存症)は、身体的症状が現れても飲酒をやめられない状態です。家族や社会に問題を引き起こすだけでなく、長期にわたり身体に不可逆的な損傷を与えます。
肝臓への影響
- 大量のアルコールを短時間で摂取すると、肝臓はアルコールの代謝に追いつかず、毒素や活性酸素が生成され肝細胞を傷害します。
- 長期的な飲酒はアルコール性肝炎や肝硬変を引き起こし、肝組織の線維化、タンパク質合成低下、免疫機能低下、血液浄化機能の障害などをもたらします。
- 肝硬変はアルコール依存者の主要な死亡原因の一つです。
胃・食道への影響
- アルコールは胃酸分泌を増加させ、胃潰瘍、胃炎、腸潰瘍のリスクを高めます。
- 嘔吐を伴う飲酒は食道粘膜を損傷し、逆流性食道炎や重症例では食道出血を引き起こすことがあります。
脳への影響
- 急性飲酒時には構音障害、視覚障害、記憶力低下、平衡感覚障害、反応遅延などが現れます。
- 頻繁な大量飲酒はブラックアウトや記憶欠損を招き、長期的には脳細胞の死滅により学習能力低下、認知機能障害、記憶障害が永続的に残ります。
離脱症状
- 飲酒をやめて24時間以内に吐き気、頭痛、不眠、震え、心拍数増加などの身体症状が現れます。
- 重度の離脱では痙攣、アルコール性幻覚、せん妄が起こり、精神的には不安、落ち着きのなさ、認知低下、攻撃性、イライラが見られます。
- 重症例は医療機関での管理が必要で、離脱期間は最大で1か月に及ぶことがあります。
早期の治療と支援が回復への鍵です。
