アルコールが酸素吸収に与える影響
アルコールは体内でさまざまな影響を及ぼしますが、酸素の吸収能力を妨げることも知られています。本稿では、血中アルコール濃度の上昇がどのように酸素供給に影響するかを解説します。
血中アルコール濃度(BAL)
アルコールは胃で吸収された後、血流に入り神経系や肝臓、腎臓、肺などの臓器に直接作用します。飲酒により血中アルコール濃度(BAL)が上昇し、血液中の酸素比率が相対的に低下します。BALが高いほど、血液中のアルコール比率が高くなり、酸素供給が阻害されやすくなります。
血液の濁り(スラッジ)
アルコールが血中に入ると、赤血球が凝集しやすくなります。この凝集により毛細血管が詰まり、組織や臓器へ酸素が十分に届かなくなります。酸素が不足すると、細胞や組織の機能が低下します。
酸素飽和度の低下
酸素飽和度はヘモグロビンが酸素と結合している割合を示し、通常は 97〜99% が正常とされています。アルコール摂取により飽和度が低下し、血液中の酸素運搬能力が減少します。その結果、全身の組織が酸欠状態に近づき、窒息感を覚えることがあります。
アルコールと脳への影響
脳が十分な酸素を受け取れないと、意識障害や失神、ブラックアウトが起こります。これは特に血液の濁りや酸素飽和度低下が顕著な高濃度のアルコール摂取時に顕在化します。
