肝機能検査結果の見方とポイント

肝臓の障害や疾患はさまざまで、肝機能検査の結果にも異なる影響を与えます。検査値が基準外になると、肝臓の炎症や損傷の可能性が示唆されます。検査は炎症や損傷の程度を評価し、肝疾患の経過観察にも利用されます。英国肝臓信託によれば、健康な人でも異常値が出ることは珍しくありません。

検査項目の見方

1. アルブミン(Albumin)

血中アルブミンの正常範囲は 3.8〜5.5 g/dL(38〜55 g/L)です。肝臓はアルブミンを合成するため、慢性肝疾患があると低下しやすくなります。

2. ビリルビン(Bilirubin)

総ビリルビンの正常範囲は 0〜20 µmol/L(0.0〜1.04 mg/dL)です。数値が高いと肝臓の機能低下や胆道閉塞が疑われ、黄疸(皮膚や眼球の黄変)が現れることがあります。

3. γ‑グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)

GGTの基準値は 45 U/L 以下です。100 U/L を超えると、肝臓疾患やアルコール摂取、薬剤の影響が考えられ、他の肝機能項目と合わせて評価されます。

4. プロトロンビン時間(PT)・部分トロンボプラスチン時間(PTT)

PT の正常範囲は 12〜14 秒、PTT は 18〜28 秒です。肝障害があると凝固因子の合成が低下し、血液が固まるまでの時間が延長します。抗凝固薬の効果判定にも利用されます。

5. アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)

ALT の正常範囲は 0〜45 U/L です。ALT は肝細胞の炎症を反映し、肝炎などでは 20〜50 倍に上昇することがあります。

6. アルカリホスファターゼ(ALP)

ALP の基準値は 30〜120 U/L です。高値は胆汁の流れが阻害されている可能性を示し、胆道閉塞や骨疾患でも上昇します。

7. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)

AST の数値は肝臓以外の組織でも上昇することがあります。AST と ALT を併せて評価し、肝臓特有の障害かどうかを判断します。

各項目の結果を総合的に判断することで、肝臓の状態や疾患の可能性をより正確に把握できます。異常が認められた場合は、医師と相談し追加検査や治療方針を決めましょう。

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