更年期前(プレ更年期)の血栓について
更年期前(プレ更年期)とは
プレ更年期は医学的には「更年期前期(perimenopause)」と呼ばれ、閉経前の2〜8年の過渡期です。この期間、卵巣の働きや月経周期、排卵を司るエストロゲンが徐々に減少し、月経が不規則になります。エストロゲンが完全に減少して月経が止まると、閉経(更年期)が始まります。閉経は一般に45歳から55歳で起こり、更年期前は30代後半から40代前半に始まります。
血栓とは
月経や更年期前に見られる血栓は、出血が多いときに自然にできるものです。色は鮮やかな赤から暗赤までさまざまで、1個または複数現れます。通常、体は抗凝固物質を分泌して血液が固まらないようにしますが、出血が多いとその分泌が追いつかず、一部が固まって血栓となります。
血栓のでき方
更年期前でもエストロゲンは体内に残っているため月経は継続しますが、エストロゲンの濃度は上下に変動します。このホルモン変動が不規則な出血を引き起こし、出血が多いと抗凝固物質の放出が遅れ、血栓が形成されます。
主な原因
- ホルモンバランスの乱れに加えて、妊娠の可能性が残っているため流産が起こることがあります。流産時には血栓や灰色の組織が排出され、流産が完了すれば出血と血栓は止まります。
- 子宮筋腫(良性腫瘍)は子宮内膜にでき、症状がなくても出血が増えることがあります。筋腫があると月経血が多くなり、血栓が見られることがあります。
- 子宮内膜症や機能不全性子宮出血(原因不明の子宮出血)も血栓の原因となります。
治療法
- ホルモンバランスが原因の場合、経口避妊薬でホルモンを整えることが有効です。
- 子宮筋腫には、男性ホルモン(アンドロゲン)やプロゲステロン放出型IUD(子宮内避妊器具)を使用し、エストロゲンの影響を抑えて筋腫を縮小させる治療があります。
血栓は多くの場合良性であり、適切な診断と治療で改善できます。
