プロゲステロン欠乏の影響と対策

プロゲステロンは思春期・月経・妊娠といった女性のライフサイクル全般に関与する重要なホルモンです。十分な量が確保できないと、性発達や妊娠能力に深刻な支障を来すことがあります。

プロゲステロンとは

プロゲステロンは体内で自然に産生されるホルモンで、女性は男性の約2倍の量を持ちます。卵巣、副腎、胎盤に存在し、脂肪細胞にも貯蔵されます。食物としては特定のヤムイモから抽出されることがあります。

プロゲステロン欠乏症

閉経期や思春期前の少女は自然にプロゲステロンが低い状態です。生殖年齢の女性でプロゲステロンが不足すると「プロゲステロン欠乏症」と呼ばれ、月経不順、卵巣嚢胞、流産の増加などが見られます。診断には血液検査が必要で、検査前は避妊薬やエストロゲン・プロゲステロンのサプリメントを1か月以上中止する必要があります。欠乏が確認された場合、医師は合成プロゲステロンを処方することがあります。

乳房の発達期における影響

思春期の女児はエストロゲンやプロラクチンの影響で乳房が発達し始めますが、初潮後に初めて分泌されるプロゲステロンが乳腺の成熟を補助します。欠乏すると乳管が十分に形成されず、乳房のサイズや形状が不自然(先端が膨らんで胸部に向かって細くなるなど)になることがあります。

受精(受胎)期における影響

プロゲステロンは子宮内膜を厚くし、子宮頸部の粘液を濃くして受精卵の着床を助けます。また、免疫機能を一時的に抑制し、受精卵が母体に受け入れられやすくします。欠乏するとこれらの準備が不十分となり、不妊や受胎困難の原因となります。

妊娠期における影響

妊娠中、プロゲステロンは子宮の安定性を保ち、乳腺をさらに発達させて授乳に備えます。骨盤壁を強化し、子宮頸部に厚い粘液栓を形成して感染から胎児を守ります。プロゲステロンが不足すると流産リスクが高まり、出産後は授乳が困難になることがあります。

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