更年期前(ペリメノポーズ)と体重増加の原因と対策
何が起こるのか
ペリメノポーズは女性によっては最大5年続くことがあります。ホルモンの変動により、体重増加、寝汗、ホットフラッシュ、月経不順、イライラ、睡眠障害などの症状が現れます。Mayo Clinicによると、平均で年間約1ポンド(約0.45kg)の体重増加が見られます。
体重増加の一因はエストロゲンの減少です。エストロゲンが減ると体は脂肪細胞にエストロゲンの供給源を求め、余分なカロリーを脂肪に変換しやすくなります。また、筋肉量を維持しようとするとさらに脂肪が必要になるため、体重が増える傾向があります。プロゲステロンが低下すると水分保持が増え、むくみを感じやすくなります。
ホルモンと脂肪細胞の相互作用(バイオフィードバック)
ホルモンと脂肪細胞は相互に情報をやり取りしています(クロストーク)。ホルモンバランスが乱れると食欲が増し、過食につながります。加齢に伴い基礎代謝が低下するため、同じ食事量でも体重が増えやすくなります。
体重の再分配
体重増加は主に腹部に集中しやすいです。足や腕、臀部はむしろ細くなることがありますが、ウエストと腹部が太ります。これはテストステロンの減少が関与していると考えられ、代謝率と筋肉量の低下を招きます。
ストレスとコルチゾール
身体的・精神的ストレスが続くと、コルチゾールが過剰に分泌されます。短期的には有益ですが、慢性的な高コルチゾールは「飢餓モード」を引き起こし、脂肪を蓄えるよう体が指示します。その結果、体重が減りにくくなります。
インスリン抵抗性
ペリメノポーズ期にインスリン抵抗性が現れる女性もいます。高炭水化物・低脂肪の食生活が長期間続くと、インスリンの働きが低下し、摂取したカロリーが脂肪に変換されやすくなります。エストロゲン低下はインスリン感受性の低下を助長します。
食物アレルギーの増加
エストロゲンは消化管を保護する作用がありますが、エストロゲンが減少すると新たな食物アレルギーや過敏症が現れやすくなります。免疫バランスが崩れると体重管理がさらに難しくなります。
対策とアドバイス
Mayo Clinicは、更年期が近づく女性は1日あたり約200kcalのカロリー削減を推奨しています。また、塩分摂取を控え、定期的な運動を取り入れることが重要です。急激な体重減少は代謝を低下させるため、ゆっくりとしたペースで減量することが望ましいです。
