薬剤性閉経
薬剤性閉経は、化学療法や放射線治療、その他の薬剤、または卵巣の外科的摘出により卵巣のホルモン産生が阻害されることで起こります。自然閉経と異なり、ホルモン産生が急激に停止するため、症状が強く出ることがあります。
症状
薬剤性閉経の症状は自然閉経と基本的に同じですが、突然かつ重度に現れます。体はホルモンの徐々なる低下に適応する時間がなく、数分以内に大きな変化を余儀なくされます。
- 夜間の発汗やほてり(ホットフラッシュ)
- 気分の変動、イライラ、うつ、不安
- 性欲の低下
- 皮膚に何かが這うような感覚(フォーミケーション)
特徴
薬剤性閉経は症状が強く感じられることがありますが、自然閉経に比べて期間は短く済むことが多いです。また、卵巣の機能が停止するため妊娠の可能性もなくなり、自然閉経期に起こりうる予期せぬ妊娠を防ぐことができます。
化学療法との関係
特定の化学療法薬は卵巣機能を損なうため、薬剤性閉経を引き起こすことがあります。担当医は使用する化学療法の種類とともに、薬剤性閉経のリスクについて説明し、必要に応じて予防的な対策や早期治療を提案します。
治療法
最も一般的な対処法は人工ホルモン補充療法(HRT)です。経口薬のプレマリンや、1週間貼り付けるタイプのパッチ、膣内リングなどが利用できます。自然派を希望する場合は、ブラックコホシュなどのハーブがホットフラッシュや夜間発汗の軽減に効果があるとされています。
注意点
ホルモン補充療法は心血管疾患や乳がんのリスクを高める可能性があるため、使用期間は通常5年以下に制限されます。一方、ブラックコホシュは適量であれば副作用の報告は少なく、安全性が比較的高いとされています。
