閉経期に体重は増えるのか?
期待できること
40代・50代の女性は、閉経期に体重を維持するのが格段に難しくなると、Mayo Clinicの調査で報告されています。運動や食事の量を変えても、以前と同じ効果が得られないと感じるかもしれません。閉経が急激な体重増加をもたらすというイメージがありますが、北米閉経学会のマージャリー・ガス医師は、体重増加は過去10〜15年にわたって徐々に蓄積されたものだと指摘しています。30代半ばの女性は年に1〜2ポンド(約0.5〜1kg)増えることが多く、閉経時には約25ポンド(約11kg)増えるとされています。
原因
Postgraduate Medicine誌の研究によると、閉経は女性の脂肪分布に悪影響を及ぼす可能性があります。ホルモンの変化が体組成を変え、体重増加につながります。また、加齢に伴い筋肉量が減少し、若い頃と同じエネルギー消費ができなくなります。さらに、体内の結合組織が緩み、弾力性と筋緊張が低下します。閉経期の女性は運動量が減り、食事量が増え、カロリー消費が少なくなる傾向があります。
影響
中高年期の体重増加は深刻な健康リスクを伴います。過剰体重は高血圧・高コレステロール・インスリン抵抗性のリスクを高め、心疾患や脳卒中につながります。また、閉経後に大幅に体重が増えると、乳がんリスクが約20%上昇することがMayo Clinicのデータで示されています。
予防・対策
健康的な体重管理は早めに始めるほど効果的です。Women's Healthy Lifestyle Projectの全国規模調査によれば、閉経期の女性でも生活習慣の改善により体重増加やウエストサイズの拡大は防げます。主な予防・改善策は、身体活動量の増加、カロリー摂取の抑制、食事中の脂肪量を減らすことです。運動は筋肉減少の予防にも役立ちますので、30代半ばから体の変化に意識を向けることが最善の防御策です。
考慮すべき点
遺伝的要因も閉経期の体重増加に影響します。家族に肥満の歴史がある場合、同様のリスクが高まります。ただし、遺伝と行動は相互に作用するため、生活習慣の改善でリスクを軽減できます。
