乳腺の概要

ラテン語の mamma(胸)に由来する "mama" という言葉は、哺乳類が子どもに母乳を与えるための器官、すなわち乳腺を指します。乳腺は乳腺組織(乳房)内にあり、母乳はここで生成され、赤ちゃんが乳首を吸うことで分泌されます。

識別(乳腺の構造)

乳腺は女性を含む哺乳類の乳房にあり、乳汁を産生します。乳房は多数の小嚢(肺胞)から成り、これらが乳汁を作ります。乳汁は肺胞から乳管へと流れ、乳管は乳頭へとつながっています。

特徴(妊娠・授乳期の変化)

妊娠・授乳期になると乳管は伸長し、末端は筋上皮細胞に囲まれます。この筋上皮細胞が赤ん坊の吸啜に応じて乳汁を乳頭へ押し出します。また、赤ん坊が吸うことでオキシトシンが分泌され、母子の信頼関係形成に寄与すると研究が示されています。

意義(乳汁と初乳の役割)

乳汁の分泌は卵巣内の黄体で作られるホルモンにより刺激されます。出生直後に赤ん坊が最初に受け取るのは透明な初乳(コロストラム)で、免疫抗体が豊富に含まれ、病原体から新生児を守ります。赤ん坊が頻繁に吸啜すほど、乳汁の産生は早まります。授乳はしばしば月経を抑制しますが、確実な避妊法とはなりません。

時間的変化(成長と授乳中の乳房)

乳腺は出生時には未熟で、思春期に発達し、妊娠期にさらに拡大します。授乳中は乳房が大きくなり、赤ん坊が4時間程度の間隔で授乳しないと、乳房が腫れ、硬く、痛みを伴うことがあります。授乳が進むと乳房は徐々に柔らかくなります。

注意点(乳がん予防)

乳がんは女性の主要な死亡原因の一つで、90年の生涯で7人に1人が罹患するとされています。自己検診を月に1回行い、40歳以上の女性は年1回のマンモグラム検査を受けることが推奨されています。マンモグラムは触診では検出できない微小腫瘍を早期に発見する有効な手段です。