社会保障とメディケアの概要とメリット
退職給付(Social Security)
Social Securityは、給与から自動的に天引きされる税金で資金を集め、退職後の生活を支える制度です。受給には最低でも40クレジット(10年分の就労)が必要で、1929年以降に生まれた人はこの条件を満たす必要があります。
フルリタイア年齢は出生年により異なり、現在は65歳から67歳の間です。例として、1954年生まれは66歳で、1955年生まれは66歳2か月でフル給付を受けられます。62歳から受給を開始できますが、フルリタイア年齢より早く受け取ると、毎月0.5%ずつ給付額が減額されます。一方、フルリタイア年齢を過ぎても働き続けると、70歳まで給付額が増加し、70歳以降は増額が止まります。
障害給付(Social Security Disability)
障害給付は、長期にわたって働くことができなくなった人の生活を支援します。対象となるのは、少なくとも1年間は就労が不可能と見込まれる障害や重篤な疾患です。短期的な障害は対象外です。
給付資格は年齢と就労期間で決まります。28歳未満の場合は1年半の就労で、60歳の場合は9年以上の就労が必要です。盲目など特定の障害については例外が認められます。
障害者本人のほか、配偶者(62歳以上)や未成年の子ども、重度の障害を持つ成人子どもも給付を受けられます。
遺族給付
遺族給付は、家計の主たる収入者が亡くなった際に残された家族の生活を支えるものです。主な受給者は配偶者と子どもです。
配偶者が受給できる条件は、60歳以上(障害がある場合は50歳以上)であることです。16歳未満の子どもの保護者であれば年齢条件はありません。未成年の子ども(18歳未満)や、フルタイムで在学中の19歳までの学生、重度障害を持つ子どもも対象です。
給付額は亡くなった人が受け取るはずだった退職給付の75%~100%程度です。
メディケア(Medicare)給付
Medicareは、65歳以上の米国在住者に医療保険を提供する制度です。医療費全額や長期介護費用はカバーされませんが、医療費負担の軽減を目的としています。資金は給与税とSocial Security給付からの控除で賄われます。
給付は4つのパートに分かれます。
- Part A(入院保険):病院やナーシングホームでの入院費用をカバー。65歳以上でSocial Securityの退職給付を受けている人は通常無料です。
- Part B(医療保険):外来診療や医療用品をカバー。保険料は自己負担です。
- Part C(メディケア・アドバンテージ):Part AとPart Bのサービスに加え、追加の福利厚生を提供する民間プラン。
- Part D(処方薬保険):処方薬の費用を補助します。保険料は別途支払います。
Social Securityの退職給付または障害給付を受けている人は自動的にMedicareに加入しますが、退職していない65歳以上の人は自ら申請する必要があります。
