塩素化パラフィン(CP)可塑剤の概要と活用
概要
塩素化パラフィン(CP)は、1930年代初頭に開発された人工的なポリクロロ化 n-アルカンの複合混合物です。クロロ化度は30%から70%の範囲で、炭素鎖の長さにより短鎖・中鎖・長鎖に分類されます。液体のCPはほぼ水に溶けず、固体は長鎖パラフィンから作られ、クロロ化度は約70〜72%です。
製造方法
炭素鎖の長さで4種類のCPが製造されます。主に液体CPは以下の n-パラフィンから作られます。
- 短鎖(C10〜C13)
- 中鎖(C14〜C17)
- 長鎖(C18〜C20)
固体CPおよびワックスは平均約C25の鎖長で製造されます。
主な用途
現在、200種以上の塩素化パラフィン製剤が、難燃剤や可塑剤、金属加工液、シーラント、塗料、接着剤、コーティング剤など幅広い産業で使用されています。特にPVC製パイプや継手、フロア材、ケーブル被覆などの柔軟性向上に貢献しています。
利点
- 優れた耐火性:リン酸塩や臭素系難燃剤の代替として利用。
- 揮発性が低く、化学的に不活性とみなされる。
環境への影響と処分
ポリ塩化ビフェニル(PCB)などとは異なり、食物連鎖への阻害は少ないとされています。しかし、使用量が多いためリスクは否定できません。分解が遅く安定しているため、生物蓄積の可能性が高く、廃棄物からの回収・リサイクルが推奨されます。
