湿熱オートクレーブの使用上の注意点

仕組み

湿熱オートクレーブは、シリンダー内で121℃以上の蒸気を一定時間(最低30分)当てることで、医療器具や生物学的廃棄物を滅菌します。すべての器具が所定温度に達し、蒸気が全表面に接触したときに滅菌完了とみなされ、インジケータが色変化します。紙、布、段ボールなども蒸気が透過します。

紙袋の使用

再利用可能な器具は、蒸気透過性の紙袋に入れてオートクレーブします。使用前に袋を折りたたみ、テープで閉じ、滅菌後も次回使用まで袋内に保管します。

バイオハザード袋の使用

生物学的廃棄物は、プラスチック製のバイオハザード袋に入れ、ステンレス製の受け皿に載せて滅菌します。袋は蒸気が通りにくいため、部分的に開けて蒸気が浸透できるようにします。必要に応じて袋内に少量の水を入れ蒸気量を増やしますが、飛散の危険がある場合は入れません。

袋なしでの滅菌

袋を使用しない場合、管状や円錐形の器具は綿球で内部を塞ぎ、内部が再汚染されないようにします。小型器具はメッシュバスケットに入れ、すべての蓋は緩めて爆発を防止します。

注意事項

  • 蒸気が全器具に行き渡らないと滅菌が不完全になるため、推奨量を超えて詰め込みすぎないこと。
  • 作業時は実験用コート、保護メガネ、耐熱手袋を着用する。
  • 蒸気サイクル終了後は、シリンダーをゆっくり開放し、蒸気が抜けてから完全に開くことでやけどやガラス破損を防止する。
  • 溶剤、放射性物質、揮発性・腐食性化学薬品は使用しない。
  • シリンダーが完全に冷却するまで内部のこぼれた液体を清掃しない。
  • 破損したガラスは裸手で取らず、適切な器具で回収する。
  • 鋭利な器具はオートクレーブ袋を突き破りやすく、針刺し事故の原因になるため、鋭利物は専用の廃棄容器に入れる。
  • 袋は上部を持って持ち上げ、油・脂肪・粉末は蒸気が浸透しないので事前に除去する。

オートクレーブのテスト

市場には湿熱オートクレーブ用の生物学的指標テストキットがあり、バクテリア胞子を用いて機器の性能を定期的に確認できます。また、メーカー認定の技術者による定期メンテナンスが必要です。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事