アネロイド血圧計の較正方法
はじめに
近年、病院では水銀血圧計が破損時の水銀漏れによる健康リスクから使用が減少しています。その代替として導入が進んでいるのがアネロイド(ガス)血圧計です。当初は測定精度に不安がありましたが、American Heart Association や American Medical Association などの主要医療団体は現在もアネロイド血圧計の使用を認めています。アネロイド血圧計は技術的トラブルが少なく、校正も容易です。
必要なもの
- デジタル血圧校正キット
- 鉛筆
- 紙
- アネロイド血圧計
校正手順
1. 読取測定
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アネロイド血圧計(AS)のゲージを取り外し、デジタル校正キットの開放チューブに接続します。かつては水銀血圧計で較正していましたが、現在はデジタル圧力表示で同様に行えます。
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シリンジでゆっくり圧力を上げ、デジタル表示が 40 mmHg を示したら、AS のゲージの指示値を記録します。
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20 mmHg ごとに読み取りを続け、200 mmHg まで測定します。
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デジタル圧力と AS の指示値の差を算出します。すべての差が ±4 mmHg 以内であれば校正合格です。差が一定で4 mmHg を超える場合は線形誤差、差が不規則に変動する場合は非線形誤差と判断します。
2. 調整作業
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AS の保持リングとガラスカバーを取り外し、針と文字盤を慎重に外してバロック(膨張部)を露出させます。
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文字盤の中心にある凹状の三角形とピンを見つけます。このピンで調整を行います。
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線形誤差はピンを三角形の左右に少しずつ動かし、非線形誤差は上下に微調整します。調整は少量ずつ行い、変化を確認します。
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文字盤、針、ガラス、保持リングを元に戻し、再度「読取測定」の手順を実施します。校正基準に達しない場合は、5〜8 の工程を繰り返して調整します。
