血管超音波検査の概要

超音波は体内構造の画像化に用いられる安全な診断法です。X線とは異なり、非イオン化放射線である音波を利用します。血管超音波検査は、血管を非侵襲的に評価できる有用な手段です。

2D超音波

2次元(2D)超音波は、グレースケール画像を生成します。血液は音波をほとんど反射しないため、画像上では黒く表示されます。周囲の組織はエコーを返し、明暗のグレーで表現されます。動脈内のプラークは明るいグレー、比較的新しい静脈血栓は見えにくく、古い血栓は暗いまたは中間のグレーで描写されます。

パルスドップラー

ドップラー法は血管内の血球の動きと速度を測定します。パルスドップラーは波形を作成し、血流速度を示します。波形は水平基線を持ち、基線上方に向かう波形は心臓から離れる血流、下方は心臓へ向かう血流を表します。動脈では波形の途中にわずかな逆流が見られ、静脈血流はほぼ常に基線下に位置します。

カラー ドップラー

カラー ドップラーは血流の位置と方向を色で示します。2D画像に重ね合わせて表示され、血球に赤や青の色が割り当てられます。一般的に、動脈内の血流は赤、逆方向の血流は青で表現されます。

プロトコル

血管画像診断は、2D画像、パルス波ドップラー、カラー ドップラーを組み合わせて実施します。動脈や静脈の各部位をそれぞれの技術で撮影し、静脈の場合は横断面画像を取得します。横断面画像は、圧迫により閉じた静脈と開いた静脈を比較できるように示します。

患者の準備

検査前の特別な準備は不要です。来院時に患者はズボンを脱ぎ、ガウンに着替えます。検査台に仰向けで横になり、必要に応じて上体を少し起こします。衣類を超音波ゲルから保護するためにタオルを使用し、足の内側にゲルを塗布して検査を行います。検査時間は20分から90分程度です。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事