採血における採血管の順序はどう決めるべきか?
概要
血液検査の正確性は、採血時に使用する「採血管の順序」に大きく依存します。汚染や検査結果の誤差を防ぐため、決まった順序で管を採取する必要があります。各採血室にこの順序表を掲示すれば、万が一忘れてもすぐに確認できます。
事実
採血に使用するチューブは、止血栓の色と添加剤で区別されます。真空採血システムを用いる場合の基本的な順序は以下の通りです。
- 無菌管
- 凝固管
- 血清管
- ヘパリン/血漿分離管
- EDTA管
- 酸化酢酸(オキサレート)または糖代謝阻害管
色と添加剤の意味
- 無菌管:淡黄色の止血栓。通常の採血管より大きい。
- 凝固管:淡青色の止血栓。
- 血清管:赤止血栓(有無に関わらず凝固促進剤付き)、明るい黄色のプラスチック、または赤と灰色の斑点があるゴム栓。
- ヘパリン/血漿分離管:淡緑色または緑・灰色の止血栓。
- EDTA管:ラベンダー色の止血栓。
- オキサレート/糖代謝阻害管:灰色の止血栓。
重要性
この順序を守らないと、検体が汚染されたり、添加剤が次の管に混入して検査結果が歪む恐れがあります。たとえば、無菌管を後に採取すると無菌性が失われ、EDTAが微量残留すると次の管が正常に凝固しません。ヘパリンを凝固管に入れると血液が固まらず、結果が不正確になります。
シリンジ使用時の順序
シリンジで採血する場合は、血液がシリンジに入った瞬間に凝固が始まります。そのため、一部の施設では以下の順序が推奨されています。
- 無菌管
- 凝固管
- EDTA管
- 残りの添加剤入り管(血清管、ヘパリン管など)を最後に採取
いずれの順序でも、シリンジ採血後はできるだけ速やかに管を満たすことが重要です。
指先採血(フィンガースティック)時の順序
指先採血では皮膚を刺した瞬間に凝固が始まります。したがって、まずEDTA(ラベンダー)管を採取し、次に他の添加剤入り管を順に満たし、最後に凝固が必要な管を採取します。
提案
真空採血管メーカーは、正しい採血順序を示したカラフルなチャートを提供しています。これらを採血室の目立つ場所に掲示し、ミスを防止しましょう。
