採血チュートリアル
基本的なアプローチ
適切な採血部位を見つけることが採血の第一歩です。部位の解剖学的知識は不可欠で、腕や手のさまざまな静脈を把握しておく必要があります。静脈は圧力に応じて拡張し、一定のパターンはありません。採血時に必要な長さの約2倍の長さの血管を探すイメージで部位を選びましょう。
部位の適格性
適切な採血部位は、皮膚に近く、神経や動脈の上になく、血管が「しっかり」していることが条件です。「しっかり」とは、触診したときに血管が少しでも戻ってくる感触があることを指します。上腕の屈曲部は最適です。手背は次点、手首は動脈に近く、経験豊富な医師の監督下でのみ使用すべきです。止血帯は患者の快適さと部位特定の両方を考慮して装着し、一般的には上腕の中部に30秒ごとに締めます。30秒以内に適切な部位が見つからない場合は、一度止血帯を緩めてから再度試みます。
採血手順(静脈穿刺)
採血者は手袋を着用し、施設の血液曝露防止策に従います。また、患者確認や試験管のラベリングなど、施設の採血プロトコルを守る必要があります。採血部位はアルコールで拭き、針の先端はベベル(斜面)を上向きにします。針はベベルと同じ角度で皮膚に刺入し、垂直に突き刺すのは避けます。部位の解剖学的マークより約0.6〜1.3cm下方に刺入し、皮膚を軽く張ると血管までの距離が短くなります。針が血管に入ったら採血装置を押し、血液が試験管に流れ込むのを確認します。止血帯はすぐに外し、必要に応じて採血を続けます。採血が完了したら、綿球またはアルコール綿で部位を圧迫し、針を抜き、止血した後に絆創膏で覆います。
部位を外した場合の対処
針を横方向に動かして血管を探すのは避けるべきです。適切な部位が見つかっていれば、横方向の動きは不要で、患者に痛みを与えるだけでなく、検体の品質も損なわれます。中心部を外した場合は、直線的に前後に動かすか、針を抜いて再度部位を確認し、最初からやり直す方が安全です。
