ルゴールヨウ素(ヨウ素液)とは何か?
ルゴールヨウ素は、茶褐色で透明な細菌抑制性・抗真菌性の液体です。ヨウ化カリウム10部とヨウ素5部、蒸留水85部で構成されています。かつてはヨウ素欠乏症の治療薬として用いられ、現在は食塩にヨウ素が添加されているため、欠乏は比較的少なくなっています。
歴史
- 1829年、フランスの医師ジャン・ルゴールが開発し、ルゴールヨウ素(ルゴール液)と名付けられました。
- 1世紀以上にわたり消毒剤として使用されました。
- 1986年のチェルノブイリ事故後、ポーランド政府は放射性ヨウ素の摂取を防ぐためにルゴールヨウ素を配布しました。
- 2007年8月、米国薬物取締局(DEA)がルゴールヨウ素の規制を行い、30 ml(1液オンス)以下は例外としました。
医療用途
- 子宮頸がん検査(コロポスコピー)時に、子宮頸部・外陰部・膣の組織をヨウ素で拭き、異常組織の可視化を助けます。
- 代替医療でも利用されることがあります。
その他の用途
- 緊急時の飲料水消毒に使用できます。
- 海水水槽では、サンゴ類(硬体・軟体・レザーサンゴ)の色を鮮やかにし、ポリプの拡張を促すディップとして活用されています。
- 水槽用のルゴールヨウ素サプリメントも市販されています。
効果
- 甲状腺の正常な機能と体内エネルギー産生に不可欠です。
- 神経系を落ち着かせ、脳機能を向上させると報告されています。
- 余分な脂肪を燃焼させ、体重減少を助ける可能性があります。
ヨウ素を多く含む食品
- タラ肝油、卵、海藻、海塩、ヨウ化食塩、魚介類(ハドックや新鮮な魚)
- ほうれん草、ブロッコリー、ロメインレタスなどの濃緑色野菜、種子やナッツもヨウ素が豊富です。
注意事項
- 医師の指示なしに摂取しないでください。
- 副作用として吐き気、嘔吐、下痢、金属味が現れることがあります。
- 発疹、かゆみ、顔・舌・喉の腫れ、呼吸困難などのアレルギー症状が出た場合は直ちに医療機関を受診してください。
