死後ケアの実施手順
必要なもの
- タオル
- 枕
- 布袋(シェイドバッグ)
- 識別タグ
- 遺体搬送用カート
手順
患者を仰向けに寝かせる
死亡が確認されたら、患者を仰向けにし、四肢は体側に伸ばし、まぶたを下げます。まぶたが自然に閉じない場合は、湿らせたガーゼを目に当てて閉じるようにします。これは家族が遺体を見る際に安らかに見えるようにするためです。
患者を清拭する
死亡後は腸や膀胱の分泌物が自然に排出されます。患者への敬意と家族への配慮から、亡くなった方を生前と同様に丁寧に清拭し、清潔なガウンに着替え、髪を整え、顎まで覆う清潔なリネンで包み、腕は体側に出したままにします。
ベッドの頭部を上げる
死亡約20分後に肝死(リバー・モータス)が始まります。血液は重力で下がり、頭部が上がっていないと顔面や耳たぶ、首に赤紫色の斑点ができやすくなります。そこでベッドの頭部を30度程度に上げ、枕を1〜2個入れて血液の滞留を防ぎます。
顎の下にタオルを置く
死後10分から硬直(死後硬直)が始まり、最大で6時間続くことがあります。巻いたタオルを顎の下に置くことで、硬直が起こるまで顎が閉じた状態を保てます。
遺体をシェイドバッグに入れる
家族が故人と時間を過ごしたら、シェイドバッグに入れます。その際、シェイドキットに付属の識別タグを記入し、足の親指に1枚、バッグの外側ジッパーにもう1枚付けます。入れ歯がある場合は、名前ラベルを付けたカップに入れ、バッグ内に入れます。頭部と四肢に注意しながら遺体を持ち上げ、遺体搬送用カートに移します。カートの頭部も同様に上げて、肝死を防ぎます。
