さまざまなヘルスケアの種類

医療は米国社会において重要な位置を占めています。全国的な社会保険制度がないため、米国民は様々な方法で医療費を負担しています。低所得者向けにチェックアップや緊急処置の費用を一部カバーする制度もあり、より充実した保障を得るために自己負担額を支払うプランも存在します。本稿では主な医療制度の種類と特徴を紹介します。

ユニバーサルヘルスケア

  • 全ての社会構成員が所得や地位に関わらず医療保険の対象となる制度です。資金は政府だけでなく、民間の拠出や雇用主の負担で賄われることもあります。例として、中国の農村部ユニバーサルヘルスケアは国と地方政府、患者の負担で成り立ち、オランダでは高齢者や末期患者、長期精神疾患者が税金で全額カバーされています。

メディケア

  • 米国に全国的なユニバーサル保険はありませんが、65歳以上の高齢者や障害者を対象とした公的保険「メディケア」があります。入院費用の一部やX線・救急搬送、化学療法などが対象です。

PPO(Preferred Provider Organization)

  • 雇用主を通じて加入し、利用時に費用を支払うタイプの保険です。保険料は税前で控除され、提携医療機関での診療費は事前に取り決めた割引価格で支払われます。未使用の保険金は翌年に繰り越せるプランや、予防医療・歯科・眼鏡などの割引が付くものもあります。

高額自己負担型健康保険(HDHCP)

  • 保険料が比較的低く設定されている代わりに、医療費の自己負担額が大きくなるプランです。税金がかからない健康貯蓄口座(HSA)で資金を積み立て、投資信託で運用できるため、長期間使用しなければ老後にまとまった医療資金を持つことが可能です。

メディケイド

  • 連邦政府と州政府が共同で資金を拠出し、低所得者や特定の障害を持つ人々に医療サービスを提供する制度です。障害者や盲目者などは比較的手厚い保障を受けられますが、障害のない低所得者は限定的なカバーにとどまります。

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