長期介護パートナーシップ契約を締結している州

パートナーシップ契約

医療費が高額になると、長期介護保険の給付だけでは足りなくなることがあります。その場合、加入者はメディケイドの支援を受けることができますが、受給資格を得るためには資産やリソースを使い切る必要があります。多くの人がメディケイドに依存すると、州や連邦の予算が圧迫されます。そこで、長期介護保険の給付が尽きてもメディケイドの対象にならない人々に対して、メディケイド支援を拡張する目的で「パートナーシップ契約」が作られました。

パイロット州

1990年代初頭、コネチカット州、ニューヨーク州、カリフォルニア州、インディアナ州の4州がロバート・ウッド・ジョンソン財団の支援のもと、パートナーシップ契約のパイロットプログラムを開始しました。各州のメディケイドと長期介護保険業界が提携し、資産保護モデル(「ドル・フォー・ドル」)に基づく保険商品を提供しました。このモデルでは、保険給付額と同等の資産を保持したままメディケイドの資格を得られます。

効果

米国政府監査局(GAO)の2005年の報告書によると、パイロット州で長期介護保険の給付を使い切った251人のうち、119人だけがメディケイド支援を求めました。これは新規メディケイド加入者の増加抑制につながる可能性を示しています。インディアナ州の長期介護保険プログラム担当者は、パートナーシップ契約により250万ドルの費用削減が実現したと報告しています。保険給付が先に消化されることで、メディケイドへの依存が減少しました。この成功を受け、2005年の「赤字削減法(Deficit Reduction Act)」は全米50州が任意でパートナーシップ契約を導入できる条項を追加しました。

官民パートナーシップ

メディケイドは連邦が支援する医療保険で、各州が運営・管理します。州はメディケイドの対象基準や給付内容を独自に設定し、パートナーシップ契約の運用方法も決めます。つまり、州政府と保険会社が協力して地域のメディケイド費用を削減する官民パートナーシップが成立します。また、赤字削減法は州間で相互利用できる「レシプロシティ(相互承認)協定」も認めており、加入者は他州のパートナーシッププランの給付を利用できます。

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