低所得者向け保険の種類と概要

2009年から2010年にかけて、米国政府の医療改革議論が活発化し、健康保険が大きな話題となりました。米国国勢調査局によると、2008年時点で4600万人以上が保険未加入でした。しかし、低所得者向けにはさまざまな支援制度があります。連邦・州レベルのプログラムが医療費の負担を軽減し、ほとんどは申請と承認が必要です。

メディケイド (Medicaid)

メディケイドは連邦政府が運営し、低所得者とその家族の医療費をほぼ全額カバーするプログラムです。給付内容は州ごとに異なります。たとえばカリフォルニア州では、診療、手術、歯科サービスなどを1回の受診につき1ドルで受けられますが、一部サービスには上限があります。歯科サービスは年間上限が18,000ドル(緊急・手術の場合は除外)です。対象者は所得と世帯人数で判定され、州によって基準が違います。ニューヨーク州では4人世帯で年収14,622ドルまでが対象です。米国国勢調査局のデータでは、2008年に米国人口の14%(約8,740万人)がメディケイドに加入しており、そのうち9.8%は他に保険がありませんでした。申請日前3か月分まで遡ってカバーされることがあり、所得状況が変わり対象外となった場合は、その月末で保険が終了します。

子ども健康保険プログラム (Children's Health Insurance Program, CHIP)

2009年2月4日、米国議会は子ども健康保険プログラム再認可法(CHIPRA)を可決し、低所得世帯向けの州運営プログラムを強化しました。新たに妊婦や合法的移民の子ども・妊婦も対象に加えられ、家族の所得が貧困ラインの200%までであれば加入可能です。1歳から5歳までの子どもは、世帯所得が連邦貧困ラインの133%以下であれば給付を受けられます。

州独自プラン (State Plans)

メディケイドが対象者を限定する一方で、多くの州は低コストまたは無償の保険プログラムを独自に設け、対象範囲を拡大しています。例としてフロリダ州の「KidCare」は、低所得世帯の子どもにのみ医療保険を提供します。また「Cover Florida」は、6か月以上保険未加入、または雇用主提供保険を失った人を対象に、低価格の保険を提供します。保険料は必要ですが、市場での一般的な保険料よりも低く設定されています。

健康保険 - 関連記事