医療費高騰がもたらす主要な予算課題

組織の予算は、限られた資源の配分方法を示す指標であり、どの活動に資金を投入するかという優先順位を反映します。近年、医療費の高騰と保険料の上昇が、政府の医療制度や従業員向け健康保険を提供する企業にとって重大な予算上の課題となっています。

医療費の上昇

医療費は年々増加しており、政府や企業の予算に大きな負担をかけています。MSNBC が 2006 年に報じたところによると、2000 年以降健康保険料はインフレ率を上回り、78% 上昇しました。『Business Week』は 2010 年に医療費がさらに 9% 上昇すると予測しています。このようなコスト上昇により、公共部門・民間部門ともに従業員の健康保険が予算の占める割合が拡大しています。

公共医療システム

米国の Medicare やカナダ・欧州諸国の国民健康保険など、政府が運営する医療制度は税金で資金を賄っています。医療費の上昇は制度全体の財政負担を増大させ、政府は「増税」「サービス範囲の縮小」「医療機関への支払い削減」のいずれかを迫られます。特に支払いが削減されると、米国では医師が Medicare や Medicaid の患者を受診拒否するケースが増える恐れがあります。資金不足の国民健康保険は、特定の治療をカバーしない、あるいは医療を配分制限する事態に陥りやすくなります。

雇用主負担の健康保険

米国の労働者の多くは、雇用主を通じて健康保険に加入しています。保険料は雇用主と従業員が分担しますが、医療技術の進歩や処方薬価格の上昇により保険料が上がり続けています。結果として企業は予算の中で健康保険費用が占める割合が増え、利益率が圧迫されます。多くの企業はカバー範囲を縮小し、従業員に自己負担額(保険料、コペイ、控除額)を増やすか、最悪の場合は健康保険そのものを廃止するケースも出てきました。

州・地方自治体の予算

民間企業と同様に、州や地方自治体も医療費上昇に直面しています。公務員の保険料が上がると、選挙で選ばれた政策担当者は従業員に保険料負担の増加を求めることが増えます。また、予算均衡を図るために給与の昇給を見送るケースもあり、教育機関や市町村の職員が直接影響を受けています。

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