負圧室と正圧室の違いと実例
部屋の空気圧は、窓やドアの隙間、照明器具やコンセント、さらには開放されたドアや窓を通じて空気が出入りするかどうかで決まります。負圧室と正圧室は病院でよく見られる空間で、負圧室は室内の空気を外部へ排出し、正圧室は外部の未ろ過空気が室内に入らないようにします。一般住宅でも、浴室は負圧室の代表例です。浴室のドアを閉め、換気扇が作動していると、臭いや湿気が換気扇を通して外部へ排出され、部屋内は負圧になります。
負圧隔離室
感染症、特に空気感染する疾患の患者は、負圧隔離室に入れられます。負圧に保つことで、病原体が病院全体の空気循環に流れ出すのを防ぎます。専用の換気システムが設置され、外部からの空気はドア下の約1.3cm(0.5インチ)の隙間だけから室内に吸い込まれ、窓や照明、コンセントはしっかりシールされ、汚染された空気はフィルタ付き換気口から排出されます。
負圧作業ステーション(実験室)
有害物質を扱う実験室では、作業者が負圧ステーションを使用します。作業台上部に設置された換気装置が空気を吸い上げ、HEPAフィルタを通してクリーンな空気を排出し、室内や建物全体への有害蒸気やエアロゾルの拡散を防ぎます。
負圧のテスト方法
簡易的なスモークテストで負圧室の機能を確認できます。ドアを閉めた状態で廊下に立ち、スモークチューブの先端をドア下部から約5cm(2インチ)離して軽く握ります。煙がゆっくりとドア下の隙間から室内へ吸い込まれれば負圧が確立しています。煙が止まるか外側へ流れる場合は負圧が不足しています。
正圧隔離室
正圧隔離室は、免疫力が低下した患者を外部の病原体から守るために設計されています。HIV患者や免疫抑制患者の部屋に用いられ、エアロゾルや微生物が室内に侵入しないようにします。正圧室は前室(エントランス)を設け、室内の空気はHEPAフィルタと紫外線殺菌装置(UVGI)で二重に清浄化されます。
