NIH脳卒中スケールの測定手順
必要なもの
測定手順
1. 意識レベル
- 患者が覚醒し応答できるか、軽い刺激で覚醒するか、痛み刺激でのみ覚醒するか、反射のみ、あるいは無反応かを評価し、スコアを記録します。
- 患者に現在の月と年齢を尋ねます。正確な答えのみが点数となり、近似は加点されません。
- 麻痺していない手で目を瞬きさせ、手を開閉させるよう指示します。両手が麻痺している場合は代替指示を用い、試みが確認できれば点数を付けます。
2. 視野・対称性・漂流
- 指を左右に動かし、患者が両眼で追従できるか確認します。追従できない側はスコアを付けます。
- 周辺視野を評価し、四象限すべてで指を見えるか確認します。言語障害がある場合は眼反射で評価します。
- 患者に笑顔、眉毛上げ、歯を見せるよう指示し、顔面麻痺の程度をスコア化します。必要に応じて痛刺激で顔面反射を確認します。
- 腕を45°(仰臥位)または90°(座位)に伸ばし、10秒間保持できるか確認します。保持できない場合は漂流を記録し、各腕に点数を付けます。
- 仰向けにした状態で脚を30°に伸ばし、5秒間保持できるか確認します。保持できなければ漂流として点数を付けます。
3. 感覚・言語
- 右足のかかとを左腿の脛に、左足のかかとを右腿の脛にすべり込ませ、協調運動(運歩)を評価します。できなければ運歩障害とし、指示理解ができなければ欠損として点数を付けます。
- 顔面、両上肢、両下肢を軽く触れ、感覚があるか尋ねます。その後、同部位をピンで軽く刺し、感覚を確認します。反応がない場合は痛刺激に対する引き剥がし反応で評価し、適切にスコアを付けます。
- 添付画像を見せ、内容を説明させます。語彙や概念の理解が部分的であれば1点、断片的であれば2点、全く応答できなければ3点とします。
- 添付リストの単語を復唱させます。発音がやや不明瞭でも理解できれば1点、聞き取り不能なら2点、気管チューブ装着などで検査不能の場合は「検査不能」と記載します。
- 視覚、聴覚、触覚、身体感覚の各領域で片側無視があるか観察します。軽度の無視は1点、重度または自分の手を認識できない場合は2点とします。