病院は治療前に社会保障番号(SSN)の提供を求められることがありますか?
はじめに
病院は名前・住所・生年月日などの身分証明を求めることがありますが、社会保障番号(SSN)を提供するかどうかはあくまで本人の任意です。SSNは、正確なサービス提供や保険会社との連携、支払いの確保に利用されます。
増大する懸念
米国医療情報管理協会(AHIMA)は、SSN が最も強力な個人情報であり、医療機関で頻繁に収集されると指摘しています。適切に管理されないと本人確認詐欺の被害に遭う恐れがあります。盗難により個人情報や財務情報が悪用され、クレジットカードの申請や購入に利用されて負債が残る可能性があります。社会保障局は SSN を機密情報として扱い、必要以上に財布に保管しないよう推奨しています。提供前には「なぜ必要か」「どのように使用されるか」「提供を拒否した場合の影響」「法的根拠」は必ず確認しましょう。
医療機関での SSN 活用
SSN を使用すると、患者の正確な情報取得が迅速になります。米国政府監査院(GAO)の調査によると、医療機関は患者を識別するために SSN を求め、異なる医療提供者間で診療記録や既往歴を追跡しています。これにより重複検査や治療を防げます。一部の施設では、内部用の別番号を主に使用し、SSN はバックアップとして保持しています。
民間保険会社と SSN
多くの民間保険会社は、保険証に SSN の代わりに独自の識別番号を使用しています。しかし、この番号は保険会社間で共通ではありません。GAO の報告では、医療提供者は保険会社の記録と照合し、他の保険加入状況を把握し、支払い調整を迅速化するために SSN を要求することがあると指摘しています。なお、SSN によって患者の健康情報以外のデータにアクセスできるリスクも伴います。
Medicare カードに表示される SSN
Medicare の受給者はカードに SSN が記載されており、病院で提示すれば保険の適用が確認できます。米国社会保障局の監査官は 2008 年に、SSN を Medicare の識別子として使用するリスクを指摘しましたが、CMS は代替識別子への切替に 5〜13 年、約 3 億ドルの費用がかかると説明しています。そのため現在も SSN が使用され、他の保険会社との給付金調整にも利用されています。
Medicaid 利用者の場合
Medicaid 受給者は 16 桁の番号が記載されたカードを持ちます。この番号が本人確認に使用されます。カードを忘れた場合は、病院の担当者が Medicaid の音声応答システム(800‑686‑1516)へ電話し、保険適用を確認できます。医療提供者は氏名、Medicaid 請求番号、診療日を伝えるだけで済みますが、請求番号が不明な場合に限り SSN の提示を求められることがあります。
