双極性障害の遺伝子検査
双極性障害とは
双極性障害(以前は「躁うつ病」と呼ばれた)は、予測できない気分の変動と行動のエピソードを特徴とする精神疾患です。躁状態は過度の興奮や活動性の増加、うつ状態は深い抑うつ感が続く期間です。
遺伝的要因
遺伝は双極性障害の発症に関与すると考えられています。Mayo Clinicの報告によれば、近親者に同じ障害を持つ人は発症リスクが高くなります。
現在の診断手段と課題
現時点では、血液検査など客観的な臨床検査は存在せず、診断は主に身体検査と心理評価に依存しています。インディアナ大学医学部のニクレスク博士が「Molecular Psychiatry」に掲載した研究でも、同様の結論が示されています。
遺伝子研究の進展
ニクレスク博士の研究では、血液中の10種類の遺伝子が気分エピソードと関連していることが明らかになりました。これらの遺伝子を利用すれば、将来的に双極性障害を診断する遺伝子検査が開発できる可能性があります。
遺伝子検査への期待と課題
「American Journal of Psychiatry」に掲載された調査では、双極性障害患者やその配偶者は、もし利用可能なら遺伝子検査を受けたいと考える割合が高いことが示されています。一方で、倫理的・プライバシー面の配慮や検査結果の解釈に関する課題も残っています。
