双極性障害(躁うつ病)の定義と対処法
双極性障害(旧称:躁うつ病)は、感情が極端な高揚と深い落ち込みを交互に繰り返す精神疾患です。米国うつ病・双極性障害支援連盟(DBSA)のデータによれば、約570万人の成人がこの障害を抱えているとされています。友人関係や仕事、日常生活に大きな影響を与えるため、適切な治療と継続的なフォローが不可欠です。
定義
双極性障害は、気分が高揚する躁状態(マニア)と、重度の抑うつ状態を交互に経験する気分障害です。躁状態と抑うつ状態が同時に現れることもあり、臨床的なうつ病を併発するケースも少なくありません。
躁(マニア)
躁状態は、過度の幸福感や衝動的な行動、判断力の低下が特徴です。以下のような行動が見られます。
- 無謀なリスクを取る行動や過度の自信
- 金銭的に無計画な支出や投資
- 不適切な性的行動や発言
- 睡眠がほとんど取れず、長時間にわたって作業を続ける
- 食事量が少なくても活力があるように見える
- 思考が次々に駆け巡り、制御できない
抑うつ
抑うつエピソードは、深刻で長期間続く無気力状態です。主な症状は次のとおりです。
- ベッドから起き上がれない、日常生活が困難になる
- 過食または食欲不振、外見への関心の喪失
- 絶望感や無価値感が強くなる
- 自傷行為、過度の飲酒、対人関係の破壊的な行動
- 自殺リスクは低いとされるが、特に躁エピソードの末期に抑うつへ移行した際に危険が高まる
症状の特徴
双極性障害の症状は波のように変動するため、診断が遅れることがあります。高リスク行動と低リスク行動に大別されます。
- 高リスク行動:ギャンブル、無防備な性的行為、自己破壊的行為、飲酒問題、攻撃性、過度の幸福感、無敵感、自己傷害
- 低リスク行動:外見への無関心、学業や仕事の遅延、倦怠感、過度の睡眠、以前は楽しめていたことへの興味喪失
支援と治療
上記のような行動や症状が見られる場合は、速やかに専門医の診察を受けましょう。治療では抗うつ薬と気分安定薬を組み合わせ、症状の上下をコントロールします。適切な治療と生活指導により、日常生活を取り戻すことが可能です。
