子どもの双極性障害診断の増加と過剰診断の実態

1994〜2003年の診断件数が40倍に増加

1994年、19歳未満の子どもで双極性障害と診断された人数は約2万人でしたが、2003年には約80万人にまで増加しました。わずか10年で診断件数が40倍に拡大したことを示しています。

自殺率は増加していない

双極性障害は自殺リスクの上昇と関連しています。そのため診断件数が増えれば自殺者数も増えるはずですが、John L. McIntoshの研究によると、1994年から2003年にかけて米国の子どもの自殺率は23%減少しています。

精神科外来での過剰診断

Rhode Island Hospital と Brown University が実施した調査では、700名の精神科外来患者のうち、以前に双極性障害と診断された患者の半数未満しか、DSM‑IV に基づく構造化臨床面接(SCID)では双極性障害と診断されませんでした。これは診断が過剰である可能性を示唆しています。

製薬会社の双極性障害キャンペーン

イギリスの精神科医 David Healy は、1990年代に製薬会社が新しい学術誌の創刊や双極性障害学会の設立、テレビ広告の増加などを通じて双極性障害への関心を高めたと指摘しています。

スノーボール効果

製薬会社による露出が増えることで、双極性障害が注目されるたびに精神科医の認識が高まり、診断件数がさらに上昇するというスノーボール効果が生じ、過剰診断が連鎖的に拡大しています。

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