双極性障害(躁うつ病)の治療法
概要
双極性障害(躁うつ病)は、躁状態と抑うつ状態が交互に現れる精神疾患です。躁状態ではエネルギッシュで幸福感が高まり、抑うつ状態では臨床的なうつ症状や自殺念慮がみられます。適切な治療は症状のコントロールに不可欠です。
薬物療法
- リチウムは第一選択薬として広く用いられますが、効果が不十分な場合は抗てんかん薬や抗精神病薬が併用されます。
- 抑うつ期には抗うつ薬を他の薬剤と組み合わせて使用しますが、単独で使用すると躁状態を誘発する恐れがあるため、必ず併用が必要です。
- 一度有効な薬剤組み合わせが見つかったら、症状が改善しても自己判断で中止してはいけません。中止すると再発リスクが高まります。
心理療法・教育
- 最も効果的なのは病気についての教育です。自分の状態を理解することで、行動が完全に自己責任ではないことを認識し、対処法を学べます。
- 心理療法士は睡眠不足、ストレス、季節変動、アルコールなどのトリガーを特定し、個別または集団でのセッションを通じて対策を指導します。
- 多くの場合、入院中に心理教育が開始されます。
入院治療
- 自傷・他害のリスクがある場合は精神科病院への入院が必要です。入院中は薬剤の効果を観察し、最適な治療法を調整できます。
支援体制
- 家族や友人、支援団体の存在は回復に重要です。患者は自制が難しいことがあるため、周囲のサポートが安全を確保します。
ストレス対策
- ストレスは躁状態を引き起こす代表的な要因です。過度のストレスはエネルギー枯渇を招き、抑うつ期へと移行します。
- 適度な運動、十分な睡眠、仕事量の調整、瞑想や深呼吸、ヨガなどのリラクゼーション法でストレスを軽減しましょう。
