双極性障害の治療法
双極性障害は、急激に変動する気分が特徴の深刻な精神疾患です。患者は、躁状態(過度の幸福感)と鬱状態を交互に経験し、1日のうちに気分が揺れ動くこともあれば、数週間から数年にわたって続くこともあります。完治は難しいものの、適切な治療により安定した生活を送ることが可能です。
診断
双極性障害は、単なる憂鬱や軽度のうつ病とは異なります。症状は軽度から重度まで幅広く、躁エピソードでは異常な楽観主義、活動過多、自己評価の高揚が見られ、衝動的な買い物や薬物乱用といった危険行動を伴うことがあります。鬱エピソードでは、悲しみ、絶望感、疲労感、罪悪感、不安、そして時に自殺念慮が現れます。
処方薬
双極性障害は重篤な疾患であり、自己管理だけでは改善が期待できません。医師は主に気分安定薬と抗うつ薬の併用を処方し、気分のバランスを整えエピソードの頻度と重症度を抑えます。症状が特に重い場合は、幻覚や妄想を抑えるために抗精神病薬が追加されることもあります。
心理療法
特定の要因がエピソードを誘発することがあります。心理療法では、患者が自分の病状やトリガーを理解し、対処法を学びます。個別セラピーやグループセラピーが有効であり、家族療法を通じて家族も患者への支援方法を習得できます。
その他の治療オプション
薬物やアルコールの乱用は双極性障害を悪化させるため、摂取量を減らすか完全にやめることが重要です。また、依存症の治療も併行して行う必要があります。ストレスの軽減や十分な睡眠、規則正しい生活リズムは、薬物療法と合わせてエピソードの頻度を減らす助けになります。
代替医療
従来の薬物療法に加えて、補助的な代替療法も有効とされています。ビタミンB群やSAMe(サムエ)などは気分安定薬や抗うつ薬の効果を高める可能性があります。また、オメガ3脂肪酸(魚油)サプリメントは軽度から重度のうつ症状の軽減に寄与すると報告されています。
