双極性障害の概要と統計
双極性障害とは
双極性障害(旧称:躁うつ病)は、軽度から重度のうつ状態と躁状態が交互に現れる気分障害です。未治療のまま放置すると、日常生活に深刻な支障を来し、時間とともに悪化する傾向があります。
タイプ
- 双極性障害I型:完全な躁エピソードを伴う。
- 双極性障害II型:軽度の躁(軽躁)と重度のうつエピソードが交互に現れる。
- 特定できない双極性障害(NOS):診断基準に完全に合致しないが、症状が認められる。
- 循環性気分変調(シクロチミア):症状が軽く、他のタイプほど重篤ではない。
躁状態の症状
- 「ハイ」な気分で何でもできると感じる。
- 過度に幸福感があるか、逆に激しくイライラする。
- 注意散漫で話が早く、考えが次々に変わる。
- 衝動的な行動が増える。
- 睡眠欲求が減少し、ほとんど眠らなくても支障がない。
うつ状態の症状
- 空虚感や無力感に苛まれる。
- 集中力が低下し、日常の活動に興味を失う。
- 過度の不安や落ち着かない状態、あるいは過眠。
- 趣味や好きなことへの関心が薄れる。
- 特にI型では自殺リスクが高まる。
統計とリスク要因
米国では約230万人(成人)の診断が確認されており、診断された人の90%が日常生活に支障を感じています。双極性障害は成人基準で診断されるため、子どもはしばしばADHDやうつ病と誤診されます。双極性障害の親が1人いる場合、子どもの発症リスクは15〜30%、両親が患っている場合は50〜75%に上昇します。
治療法
双極性障害は脳の機能障害であり、気分や行動に影響します。リチウムやデパケート(バルプロ酸)といった気分安定薬が主に用いられ、併せて認知行動療法などの心理療法が推奨されます。
