ハウス・ツリー・パーソン・テストの解釈ガイド

テストの概要

ハウス・ツリー・パーソン・テストは、子どもや脳損傷者、コミュニケーションが制限された人々の人格評価に用いられる投影法テストです。被検者に家・木・人物を描かせ、その描写から自己認識や対人関係、時には脳機能の状態を推測します。解釈は主観的で、基本的な原則に基づいて行われます。

必要なもの

  • 鉛筆

解釈手順

家の解釈

  1. サイズ: 小さな家は家族生活からの離脱を示し、大きな家は家族に圧倒されていることを示します。

  2. 壁の線: 弱い線は自我の脆さ、太い線は境界を強化したい欲求を表します。

  3. 屋根のディテール: 詳細が多いほど空想に没頭していると解釈され、屋根が未完成は困難な概念を回避しているサインです。

  4. 窓・ドア・歩道: これらが描かれていると他者との交流に対して開かれていることを示します。

  5. 茂み・シャッター・カーテン: 存在すると、他者に心を開くことに躊躇していることが示唆されます。

木の解釈

  1. 幹のサイズ: 小さな幹は自我の弱さ、大きな幹は自我が強いことを示します。

  2. 幹の割れ: 幹が二分されている場合は分裂人格の可能性があります。

  3. 枝の形態: 切れた枝や小さな枝は対人コミュニケーションの困難、太い枝は過度の他者依存、鋭い枝は敵意、枯れ枝は荒廃感を示します。

  4. 葉の有無: 葉が描かれていれば他者と上手くつながっていることを、葉が無い場合は空虚感や養育不足を示します。

  5. 根の描写: 正常な根は安定感、根が無いと不安定、根が誇張されていると現実への過剰な執着、枯れ根は現実から完全に切り離されている感覚を表します。

人物の解釈

  1. 腕の位置: 開いた腕は他者とのつながりを欲し、閉じた腕は敵意、分離した腕は防御的無力感を示します。

  2. 手の形: 指を突き出す、握り拳は敵意、手が隠れているまたは手袋をしている場合は反社会的傾向が考えられます。

  3. 脚・足の描写: 用紙の下で切れている場合は無力感、足が極端に大きいまたは小さい場合は安定感への欲求を示します。

  4. 口の描写: 開いた口や大きな口は依存、閉じた口は欲求の拒絶、斜線や歯の描写は言語的敵意を示します。

  5. 顔の詳細度: 顔の描写が細かいほど、自己を受け入れられる形で表現したいという欲求が強いことを示します。

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