クライアントの評価アイデアをカウンセリングで描くことは、忍耐力と洞察力が求められる繊細な作業です。セラピストは共感や直感、文献調査、検査、行動観察といった多様な手法を組み合わせ、情報を体系的に整理します。本稿では、心理評価の全体像を把握しながら、実践的なステップをご紹介します。
必要なもの
- 精神状態検査(MSE)用チェックリスト
- DSM‑IV‑TR(診断統計マニュアル 第4版 改訂版)
- クライアントのメモや過去の記録
- 心理評価・性格検査(例:MMPI‑2)
手順
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初回面接と精神状態検査の実施:面接後にMSEを行い、外見、行動、思考過程、知覚、気分などの基本項目を観察します。たとえば「手の震え」が外見に、「不安」や「多幸感」が気分に記録されれば、薬物使用や不安障害、躁状態の手がかりになる可能性があります。
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複数回のセッションでクライアントを観察:各回での態度や表情の変化を比較し、症状の持続期間や波があるか、初発年齢などを聞き出します。症状の時間的パラメータは診断に大きく影響します。
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心理検査の実施:MMPI‑2 などの標準化された検査を行い、うつ、ヒステリー、偏執、軽躁、社会的内向性といった尺度のスコアを確認します。特に予想外のスコアは診断のヒントになることがあります。
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検査結果を面接に活かす:得られたスコアを基に、具体的な質問を投げかけます。たとえば、社会的内向性が極端に高い場合は「社交的な場面での感情や思考」を詳しく探ります。一般的な不安障害が実は社交不安障害である可能性もあります。
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文化的背景の考慮:西洋の診断基準が必ずしも他文化に当てはまらない点に注意します。例として、アジア文化では集団志向が強く、親への依存が過度に見える場合でも、文化的に許容範囲内であれば依存性人格障害とは診断しません。
