アルバート・バンドゥラの理論的概念

アルバート・バンドゥラは過去半世紀にわたり心理学分野へ多大な貢献をしてきました。現在もスタンフォード大学で教育・研究を続け、数々の賞を受賞し、複数の委員会で活動しています。特に、社会的学習理論(後の社会認知理論)を提唱し、外的要因と認知プロセスの相互作用を統合した理論体系を構築しました。

社会的モデリング

バンドゥラは行動における「社会的モデリング」の重要性を強調しました。単なる模倣(ミミック)とは異なり、モデリングは行動そのものだけでなく、その背後にある規則やパターンを学習するプロセスです。観察者は他者や環境からの反応によって動機付けられ、行動を継続または修正します。

自己指向性と先見性

人は自らの行動を計画し、結果や代替案を予測しながら自己調整できるとバンドゥラは主張します。多くの行動理論が環境刺激への反応として行動を捉えるのに対し、バンドゥラはその背後にある認知過程を重視します。自己指向性と先見性は、自己価値感や満足感が行動に与える影響も含みます。

自己効力感(Self‑efficacy)

自己効力感とは、個人が自らの力で変化をもたらすと信じる感覚です。この感覚は、最大限の能力を発揮し、生活の質を向上させる力を左右します。バンドゥラは、個人が自らの人生状況をコントロールできるという点に重点を置きました。

現在の研究テーマ

近年、バンドゥラは心理機能に関する四つの主要領域に焦点を当てています。

  • 心理的モデリングの理論を現代文化に適用する研究。
  • 人間のエージェンシー(自己影響力)に関する研究。
  • 自己効力感の拡張研究――個人が出来事に及ぼす影響力の認知。
  • ストレス反応とうつ病の原因に関する研究。

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