DSM指向スケールとは何か?
心理的評価尺度(しばしば「心理テスト」と呼ばれる)にはさまざまな種類があります。そのうちのいくつかは、米国の精神医学・心理学で主に使用されている診断マニュアル、すなわち『診断・統計マニュアル 第4版(テキスト改訂版)』(DSM‑IV‑TR) の構造を反映するよう設計されています。
重要性
DSMスタイルの診断は、ほとんどの病院や臨床現場で標準とされています。保険請求においても同様です。DSM指向の尺度を使用すれば、患者に対してDSMに基づく診断を下すことが容易になり、根拠も明確になります。
誤解
「DSM指向」や「DSMに基づく」と称していても、必ずしもDSMの診断基準と完全に一致しているわけではありません。尺度を使用する前に、各項目がDSM‑IV‑TR の診断基準とどのように対応しているかを必ず確認すべきです。尺度によっては、ある診断基準を無視したり、逆に過度に強調したりすることがあります。
活用の可能性
DSM指向尺度の最も有効な使い方は、包括的な診断面接の補助として利用することです。DSMの診断基準に極めて忠実な面接手順としては、例えば「DSM‑IV‑TR構造化臨床面接」(Structured Clinical Interview for DSM‑IV‑TR)があります。
