早期介入のための言語療法アクティビティ

言語の問題は概ね1歳半から3歳の子どもに見られます。保護者やセラピストは、会話の土台を作るための「発語前」活動を通じて子どもを支援できます。以下では、子どもの語彙や文法を自然に引き出す具体的な方法を紹介します。

発語前の活動

子どもは話し始める前に順番待ちや交代の概念を学ぶ必要があります。子どもと座ってボールを交互に渡す遊びを行いましょう。子どもがボールを伸ばしたら渡し、続いて自分も同じジェスチャーで「ボールをもらえますか?」と言います。子どもがボールを返したら、すぐに返して「取っておかないよ」と示すことで、順番の概念が身につきます。

聴覚に問題がある場合

聴覚に障害がある子どもは、優しい語調のポジティブな言葉(例:『大好きだよ』『よくできたね』)が聞き取りにくいことがあります。一方で大声や叫び声は聞き取りますが、言語への関心が薄れがちです。肯定的なメッセージを伝えるときは、子どもを抱き上げて大きくはっきりと話し、子どもが理解したか確認しながら伝えましょう。

発音が不正確な語句

子どもが単語を間違えて発音しても意味が通じる場合は、正しい形でフルセンテンスをすぐに返すことが重要です。例:子どもが「とらく」 と言ったら、保護者は「赤いトラックが見えるね」と正しい文で返すことで、脳が正しい形と意味を結びつけやすくなります。

フルセンテンスの使用

子どもが一語・二語のフレーズしか話さないときは、長めの文で応答しましょう。例えば「トラックが見える」だけなら、保護者は「そうだね、大きくて赤いトラックだね。すごい音がするね」と付け加えてモデル化します。

名詞の活用

子どもが名詞を使わない場合は、具体的に名前を言いましょう。「それは何?」ではなく「ボールが欲しい?」と質問します。好きなおもちゃを使い、子どもが持っているときは「ボールが欲しい?」、自分が持っているときは「ボールをあげようか?」と繰り返すことで、名詞の使用を自然に促します。

要請への応答練習

日常的な活動を通じて、子どもに要請に応える練習をさせます。例:
・「ボールを渡してくれる?」
・「散歩に行くよ」
・「靴はどこ?」
・「コートを探してくれる?」
具体的な指示を出すことで、子どもの理解と応答力が向上します。

日常活動の語りかけ

子どもと一緒にいるときは、今していることを言葉にしましょう。例:
・「今、皿を洗っているよ」
・「服をたたんでいるよ」
・「ハンマーで釘を打っているよ」
行動を言語化することで、子どもの語彙が自然に増えていきます。

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