認知症の心理的治療とリハビリテーション
精神科医が認知症の身体的原因をまず評価
精神科医は患者に認知症の症状があると判断した後、まず服用中の薬を詳細に確認し、身体疾患の治療薬が認知機能に影響していないかを検証します。薬剤が原因でないことが確認できたら、ビタミン補給や甲状腺ホルモン、うつ病治療薬、降圧薬、脳腫瘍や感染症の治療など、薬物療法で症状の緩和を試みます。これらの対策でも症状が残る場合は、他の治療法を検討します。
作業療法
作業療法は患者が日常生活を自立して行えるよう支援し、介護者の負担とコストを軽減します。入浴、簡単な食事の用意、洗濯、住居や近隣での移動などの基本的な技能を再学習させます。場合によっては、介護者にも指導を行い、患者の機能維持と自立を促します。
レクリエーション療法
心理士や精神科医が患者の興味や参加意欲に合わせて処方するレクリエーション療法は、行動の改善や機能向上を目的とします。監督付きの散歩プログラムや、動物との触れ合い、メイクやヘアスタイルの体験、ボールを使ったゲームや宝探しなど、日替わりで楽しめる活動が患者の機能回復を助けます。
認知症の治療の流れ
まず、資格を持つ精神科医に受診し、認知症の評価を受けます。身体的要因が除外できるよう、指示された検査をすべて実施します。その上で、精神科医または紹介された心理士と連携し、作業療法やレクリエーション療法を取り入れ、基本的な機能を維持・向上させつつ、ムードスイングや問題行動の軽減を図ります。
