ADHD(注意欠陥・多動性障害)のカウンセリングと治療法
注意欠陥・多動性障害(ADHD)は主に子どもや青年に見られる精神障害ですが、成人期まで続くこともあり、診断が遅れることがあります。本稿では、子どもの症状と行動修正法、成人の症状と認知行動療法、家族療法について解説します。
子どものADHDの症状
注意力の欠如:指示を聞き取りにくく、指示に従うのが難しい。些細なミスを繰り返し、静止や長時間の努力が必要な作業を嫌がる。
多動性:過度におしゃべりで落ち着きがなく、走り回ったり登ったりと常に動き回ろうとする。
衝動性:順番を待てず、質問が終わる前に答えてしまう、他人の話を遮ってしまう。
子どもへの行動修正(カウンセリング)
行動修正技術を学び、衝動性を抑える方法を身につけます。保護者は子どもの行動管理トレーニングを受け、肯定的・否定的行動に対する適切な強化を学びます。
思春期の若者には、成人が適切な行動モデルを示し、良い行動に即時の報酬を与えることが重要です。望ましくない行動には相応の結果を設定します。
成人のADHD(ADD)の症状
成人の症状は、気分の変動、不安、うつ、自己肯定感の低下、苛立ち耐性の低さ、衝動的な怒り、慢性的な退屈感などが挙げられます。衝動性や遅刻・忘却、整理整頓の困難、人間関係の維持困難、先延ばしにより就業が難しくなることがあります。読書中の集中困難や、物質乱用・依存の問題を抱えるケースもあります。
成人のADHDに対する認知行動療法(CBT)
認知行動療法は個別またはグループで実施し、時間管理、衝動制御、問題解決スキル、自己肯定感向上、怒りのコントロールなどの具体的スキル習得を支援します。併存するうつや物質乱用にも対応します。
成人のADHDに対する家族療法
家族療法は配偶者や家族がADHDの特性を理解し、支援方法を学ぶことを目的とします。誤解やフラストレーションを軽減し、家族全体の関係改善に寄与します。
