うつ病治療に用いられる薬剤の種類と特徴

うつ病は現代社会で最も一般的な疾患の一つで、米国では労働時間や学業時間の喪失が他のどの病気よりも多いとされています。治療には様々な薬剤が用いられ、個々の症状や体質に合わせた選択が重要です。

うつ病の薬剤
うつ病治療に使用される薬剤のイメージ

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

SSRIは過去20年で大きく普及した抗うつ薬で、代表的な薬はパキシル(パロキセチン)、プロザック(フルオキセチン)、ゾロフト(セルトラリン)などです。セロトニンは気分を調整する神経伝達物質で、うつ病患者では不足しがちです。主な副作用は不安感やジッタ感、口渇、性欲低下などがあります。

選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)

SNRIは比較的新しい薬剤で、ノルエピネフリンという別の気分に関わる神経伝達物質を調整します。シンバルタ(デュロキセチン)、エフェクサー(ベンラファキシン)、プリシク(デスベンラファキシン)などが代表例です。気分改善に加えて、筋肉痛や倦怠感といった身体的症状の軽減にも効果があります。線維筋痛症の筋肉痛治療にも用いられます。

三環系抗うつ薬(TCA)

新しい薬が効果を示さない場合や費用面での制約がある場合、三環系薬が有効です。例としてパモラール(アミトリプチリン)やエラビル(クロミプラミン)があります。1950〜1970年代に開発されたため価格が安価です。副作用には血圧上昇、口渇、不安感やジッタ感が含まれます。

非定型抗うつ薬

近年登場した非定形抗うつ薬は、アビリファイ(アリピプラゾール)やセロクエル(クエチアピン)などがあり、他の抗うつ薬と併用されることが多いです。複数の神経伝達物質に同時に作用しますが、血糖上昇や体重増加のリスクがあります。

薬物療法とカウンセリングの併用

薬はうつ病の身体的・認知的症状を軽減しますが、感情的・心理的な根本原因を解決するわけではありません。医師と心理カウンセラーが連携し、薬物療法と認知行動療法などの心理療法を組み合わせることで、症状の緩和と新たな対処スキルの習得が期待できます。

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