応用行動分析(ABA)の実施手順

米国疾病予防管理センター(CDC)の2006年の報告によると、米国の子ども110人に1人が自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断されています。この障害は人種・民族・経済的背景を問わず発生し、身近に ASD を抱える子どもがいる可能性は高いです。応用行動分析(ABA)は、ASD の治療に高い有効性が認められている多段階の療法です。

目標の設定

  • セラピスト、教師、保護者が協働し、子どもが家庭や学校など様々な環境で自立できるように支援します。子どもの学習すべき項目と既に持っている強みを把握し、日常生活のルーチンや社会的スキル、基礎的な生活技能など具体的な小目標に分解します。

対象行動の選択

  • 自傷行為や儀式的・定型的行動は新しいスキル習得の妨げになるため、まずは削減すべき行動を特定します。その上で、アイコンタクト、会話スキル、基本的なセルフケアなど、育成したい行動を目標に設定します。

行動の測定

  • 対象行動を客観的かつ具体的に定義し、観測・数値化できるようにします。たとえば、行動が何回起きたか、または1回あたりの持続時間を測定する方法があります。

ベースラインの確立

  • 介入を開始する前に対象行動を測定し、ベースラインデータを取得します。以降のデータはこのベースラインと比較し、介入の効果を評価します。

介入計画の策定

  • 対象行動の前後に何が起きているか(トリガーや強化要因)を観察し、予測します。望ましい行動には報酬を与え、望ましくない行動にはタイムアウトや無視などの一貫した対処を行います。環境や状況を変えることも有効です。1回の介入で対象行動と介入手段は1つに絞ります。

測定とデータ記録の継続

  • 介入の効果が不十分な場合は、戦略を調整します。データが介入の成功を示したら、次の目標行動を設定し、段階的にスキルを拡大していきます。

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