ナラティブ・セラピーの活用方法

概要

ナラティブ・セラピーは、心理的問題や障害に対して高い効果が期待できる治療法です。クライアントの語る物語から、現在の心理状態を形作った重要な出来事や人物を浮き彫りにします。ただ物語を聞くだけでなく、変化を促すために巧みな介入が必要です。本稿では、ナラティブ・セラピーの基本的な使い方と実践的なステップを紹介します。

実践手順

  1. ナラティブ・セラピーの歴史を学ぶ。インターネットや書店、図書館で、創始者であるマイケル・ホワイトとデビッド・エプストンに関する情報を調べましょう。

  2. クライアントが自らの物語からアイデンティティを見つけ出すプロセスであることを理解し、物語を組み立てるための質問を考えます。問題が生じやすい場面を特定できるようにしましょう。

  3. クライアントの幼少期や母親・父親・兄弟、さらにはペットとの関係について具体的に質問します。早期のストレスや危機、重要な会話が現在の信念や行動にどのように影響したかを探ります。

  4. 問題そのものに焦点を当て、クライアント本人を問題視しない姿勢を保ちます。問題は人を無力にするものではなく、物語を通じて新たな視点を得るきっかけとなります。

  5. クライアントの語る物語を分析し、思考の歪みや感情的トラウマ、特定の信念の形成過程を見つけ出します。後のセッションで取り上げるためにメモしておきます。

  6. クライアントが自らの物語の中で問題点を認識できるよう支援し、問題があっても「生きている」ことの価値を実感させます。

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